恋も愛もわからなくとも推しが好き

気が付いたら2019年2月です。

2016年1月には斉藤壮馬さんのことで頭がいっぱいで毎日考えていたのでいつの間にか3年が経っていました。結構ずっと1か月かあ……半年、1年……って思っていたのでついに3年という気がしないでもないです。3年経ったから推しとわたしなる記事を書いてもいいだろうと思って今これを書いています。本当は好きになった瞬間から書きたくて仕方なかったんですけど、まだ時期じゃないなって勝手に思って書けなかったのです。「推しとわたし」と表現したとは言え、別に認知されてるわけでもないしわたしの行動で推しに変化があったわけでも一切なく、推しを見ているわたしのこれまでと今の記録をするだけです。「推し」って言うの似合わない気がしてTwitterでは「好きな人」とか言ったりしてるんですけど「推し」表現は便利なんですよね。

見切り発車で書いたはいいものの終着点が見つからなかったので書き直しています。そんで書き終わったのに納得いかなくてもう一度書いているという……。文章下手くそか。

さて本題。

わたしが斉藤壮馬さんの名前をはっきりと認識したのは2015年夏で、それまで斉藤壮馬さんどころか声優にはもっぱら疎かったのですがIDOLiSH7 *1(通称アイナナ)にドはまりをしましてそこから徐々に声優界隈を知るようになりました。別に二次元アイドルにもソシャゲにも大した興味はなくもちろん声優につられたわけでもなく種村有菜で育ったわたしとして単なる興味本位で始めたらかなり引き込まれてしまっていました。アイナナにハマってからすぐ友達Nに会う機会があり布教する際にキャラクタービジュアルを見せていたところキャラクターの一人である九条天のCVに彼女は反応をしたのです。「この斉藤壮馬って人、友達が気になるって言ってた」友達かよ。まあ友達の友達とは言えわたしの中では「へえ、誰かが気になるような人なのか」とインプットされ、名前を覚えることになりました。

そのあとその名前に出会うのは11月末のこと。今度はDance with Devils*2 (通称ダンデビ)にドはまりしました。(今思うとこの時期色んなものにずぶずぶですごい自分に突き刺さる分野が豊作だったんだな)ニコ生7話一挙放送のTSを見た次の日にまた友達Nに布教してました。別にN自身は斉藤壮馬さんに興味ないのに「低い声で斉藤壮馬が歌う」とCVで釣ろうとしてしまったためにわたしがそこで既に「斉藤壮馬を好き」と勘違いされていたんじゃないかと思います。謎布教でしたね。(友達Nはアイナナにはハマっていたけれどダンデビは普通な反応でした)まあDance with Devilsに関わる人間全員好きみたいなところはあったので斉藤壮馬さんは大好きコンテンツにメインで関わる最高の人くらいには思っていました。気づいたら好きの勢いでライブイベント、カーテン・コールのチケットを一般で入手し昼の部、マチネに参加していました。チケットを取った瞬間のこと今でも覚えてます。イベントはもう本当にめちゃくちゃ楽しくて最高でした。何度だって懐古したい。マチネは一部以外は見れないけどソワレなら円盤が出てるからみんな買ってね。

話は斉藤壮馬さんに戻して、今でこそステージ上でばりばり歌っている壮馬さんですが2015年当時ってまだそんな機会ほぼなくって、カーテン・コールのイベントで複数曲披露が初、イヤモニ装着が初だったんです。それについて自ら言及し放ったのは「また初めて……奪われちゃったね♡」という「初めて芸」(笑)よくある発言ではあるものの、そんな営業(?)知らなかったし焼き付いていました。そんな年末(12月27日)を終え2016年になっても思い返していました。別に初めて芸だけを思っていたわけではないはずだし、むしろそこれはなかったと思うんですけどよく覚えてなくて、多分当時もよくわかっていないまま斉藤壮馬さんのことを考えていたんじゃないかと思います。正しくはDance with Devilsロスをしていたんだけど、それと一緒に斉藤壮馬さんが回想されるとかそんなところかな。

その後辿り着いたのが「3時間くらい一人で喋っているラジオが聴きたい」という感情。斉藤壮馬さん本人のことはあまりわかっていないのによくそんな正解の気持ちに辿り着いたな。当たり前だけど3時間もノンストップで一人で喋るラジオは存在はしてなかったのですが、代わりに2か月間にわたる全8回の一人ラジオがありました。MTMR(マンツーマンスレディオ)*3という番組。MTMRはパーソナリティーに選ばれた人が好きなように自分の名前を使った番組タイトルを考えるんですけど、それが「斉藤壮馬のSOマニアック!」でした。あまりにも的確、そして綺麗、最高じゃないですか。作品ラジオではないので結構パーソナルなことを喋る番組であり、その名の通りマニアックなことに言及していくラジオでした。そのラジオで知るのは知識の豊富さ、趣味の良さ、そして一人喋りのうまさ。今まで自覚したことがなかったんですけど、わたしは人を好きになるときに「喋りのうまさ」を重視するらしくて聴いていてスムーズな話運びやだれないテンポ、的確な語彙表現には魅了されていました。しかも本人の声、長時間聴くのにかなり最適な声質じゃないですか?多分だから「3時間」って思ったんですよね。延々に聴いていたい声だなあと思います。

MTMRを消化した後、ニッポン朗読アカデミー(通称朗アカ)に飛びました。ちなみにMTMRは公式でのアーカイブがないために本来聴けないものであり(無知でした。すみません)、朗アカは全アーカイブが公式にて残されていたので1から全部聴きました。今は会社が変わってしまったらしくニコ動に公式で残された初期配信以外はもうないです。残念すぎる。朗アカは81プロデュースの新人声優男女8人が集まり1回を4人で担当していくラジオ番組でした。*41回4人で担当、1回の収録で2週間分録っていたわけなので単純に4週間のうち2週間はいる計算になりますが、当時から多忙を極めていた壮馬さんは誰よりも登場回数は少なかったです。それでも最初のうちは出ていたしその後も出る出ない関わらず全部の回聴いたのでパーソナリティーは全員好きになっていました。2016年春に終わりを迎えるのですが、理由は全員の仕事が増え予定が合わなくなったからというプラスの理由。始まった当初はそこまでではなかったのかもしれませんが今では本当に濃いメンツですよね。(ななみんも本当に好きだからまだまだ活躍が見たい)さて、そこでの斉藤壮馬さんは今度は一人喋りではなくラジオとしても少し人数多めの4人体制なわけですが、発揮されるのは「回しのうまさ」。一応司会進行役というのが毎回決められているのですが、壮馬さんがその役になったときは本当に綺麗です。人の話を聞いて相槌を打ってうまく相手を引き出して次の話題に飛ばす、なめらか。エジソン花江夏樹さんをダメにしてしまったり、エクステンド(現とまどいイルカ)で石川界人さんとMC逆転してしまったり、グリッドマンではよく広瀬裕也さんに「奪わないで!」と言われてしまったり。そうでないときでさえMC役に回るのがあまりにもナチュラル。好きになっちゃうんですよね。好きなんですよね、こういうところが。朗アカでは最終回の収録日にまさかの遅刻をかますのですが到着してから「このあとは全部ぼくが喋ります!」と言って本当にしばらく一人で台本読んでました。最終回にして約3か月ぶりの登場だったのに遅刻、笑ったな~。ファンとしてはかなり楽しかったな。

2016年冬って朗アカ以外にもずっと続いていたバディラジやダンデビのラジオもまだ一応残っていたり、丁度放送されていたワンクールアニメのハルチカとディバゲのラジオもあってかなり豊富な時期だったんですよ。先輩後輩同期色々あったのですが共通することは「聴いていてストレスがない」ことでした。誰と何をやっても全部うまくこなす。間違えない人。きれいに言葉を紡ぐし求められたものを出すことができる。ストレスのなさってとにかくプラスの好きが積もっていくだけでした。

2016年5月になると、Dance with Devilsのイベント「あなたも私もホントはアクマ!?」という前回のライブイベントとは違い、イベント全体で大きな1つの朗読劇(その中にラジオ出張版を組み込んだりしていた)をしたものがありました。このイベントは昼夜両方参加したのですが、さすが金春智子脚本イベ、昼夜でEDが変わったんですよね。元々アニメのEDが切なさもあるグッドエンドに近いもので、イベントではif時間軸の世界線になり昼の部ではアニメの終わりに近いEDだったのに対し夜の部では真のハピエンのようなEDになったのです。昼の部の壮馬さんはいつもと違って様子が変で「喋りのうまさ」があまりなく静かでした。好きになってからまだそんなに経ってないし生で見るのも2度目だし「あれ?こんな感じだっけ……?イメージと違うな」と少し困惑しました。夜の部になって最後EDの変化を斉藤壮馬さんが歌で導いたときに会場は驚きと戸惑い、感動と涙がありました。その内容はいくらイベント限定のifルートだとは言え様々な作品内常識が覆されるようなものだったし、ふざけたようなイベントタイトルでさえも伏線にされていて、箱の中身が一気にぶちまけられたのを受け止める状態にされました。(ダンデビ、何でもアリなんだよな)最後のキャストの一言になって斉藤壮馬さんは「俺……やっぱりダンデビが好きだなあ……って」と言葉詰まり言ったのです。いつも裏で考えてきてるのかな?と思うほどにスラスラときれいでまとまりのあるように喋る壮馬さんが涙をこらえながら絞り出してぽろっと「好き」と言うことがあるのかと思いましたし、「重要な役割で大きなプレッシャーがあったが終わって安堵した」旨を話してくれて胸がいっぱいにならないわけがありませんでした。大好きな作品を好きだと言ってくれて、作品としても好きな人の姿を見る機会としてもこの先一生このイベントを超えることはない気がします。最高に愛おしい時間と空間でした。そのイベントで羽多野渉さんが「石油王の皆様……どうかダンデビをよろしくお願いします!」と仰ったり斉藤壮馬さんもブログにて「このイベントのパッケージ化円盤化をしてください!石油王の皆様よろしくお願いします!」と書いたりしていたら後にダンデビがキャラクターそのものを石油王にしていまうのですがそれはまた別のお話(ユニットソングCD第一弾のジャケットを見てね)

 ここまで様々な姿を見てきて好きが止まらないわけがないのですが、実はわたしは生身の人間を好きになって追いかけることにいまいち自信がありませんでした。というのも今までも好きになるアイドルや俳優はいたものの追いかけるハードルが自分の中で高く、「好き」と思っても少しずつ「あれ……?好きだけど追いかけるほどではない?」と気力がなくなってしまいフェードアウトする形が多かったのです。思い返す彼、彼女らは過去にやっぱり好きだったと言えるし今でも好きです。でも一面的に顔だけ、パフォーマンスだけ歌だけ、ということが多く全てを知ってまで追いかけることができませんでした。斉藤壮馬さんが気になったときもフェードアウトしてしまう未来が怖くてずっと「1か月後には好きじゃないかもしれない、半年、1年後には……」と考えていました。「今までとは違うな」「この人のことずっと好きかも」という気持ちは心の奥底ではあったけど「好きじゃなくなる日」のためにそんな確信は表に出せずにいました。結構長い間、斉藤壮馬さんに対する好きとは戦っていて、戦いながら「明日はわかんないけど今は好きだしな、それでいいか」と日々アニメを見たりラジオを聴いたり雑誌買ったりイベントに行ったり情報をチェックしていました。

そんな不安定な思いが完全になるのは2017年6月のこと。ファン念願わたし念願のアーティストデビューを果たしそのデビューシングルリリースイベントの日です。場所は池袋サンシャインシティの噴水広場。優先観覧席はあったもののフリーで見れるイベントでした。わたしは優先観覧席抽選のためにCDを買いに朝早くに行くことはできなかったけどイベント開始の3時間くらい前(曖昧な記憶)のまだぽつぽつとしか人がいないときに行って4階センターで自分の用事を済ませながら待機していました。2階は2列、3階は1列目しかその時は埋まってなかったような気がしますが寄りかかりどころがほしくて4階まで行ったんですよね。後から来た隣の親子の話で気づいたんですけど最後のほうまで1階の入退場してくるすごく横の場所は空いていて、親子はそっち行ってかなり近くで見ていたんですけど、結果としてわたしはわたしのスタンスとして4階最前センターでよかったなと思っています。4階はさすがに高すぎて見上げてくれないと頭のつむじしか見えないような状況ではあるのですが、本人がどこへ動こうとずっと見えるしなにより最前だから視界を遮るものがなかったんです。自分より前の人の頭が邪魔にならない、誰を介すこともなく本人が見れる、すごく心地がよかったんです。(もちろん見れるなら1階最前、2階3階の方が良かったと思うのですがわたしが行ったときにはもう無理だったのでその時の一番の選択が4階センター最前だったのでこれでよかったです)わたしはイベントのレポが苦手で自分が見れていない好きな人の姿を誰かの目を通した偏見交じり、思考交じりのものをあまり読みたくなくて(見ることもあるけど故意に避けたりもする)、それはレポという活字媒体のものだけでなくて物理的にも好きな人と自分の間に何かが入るのはよくないんだ、と気づきました。誰も何もないで見た斉藤壮馬さんの力はすごくて、明確な言語にはできないスピリチュアルなものなんですけど、池袋駅へと帰る道はものすごくきらきら輝いていたしぼんやりとした頭の中で「あぁ一生この人以上に好きになれる人なんていないんだ」と認めざるを得ない好きを確信することになったのです。

すごくガチ恋*5みたいな気持ちを書いてしまったのですがあながち間違いではなくて、自分ではガチ恋っていうことで納めてます。ガチ恋ってなんだろうな、って思いますし「ただこの人を応援しているだけ」「ファンだから(ファンって言い方にも最近色々考えてしまうけど)」って思いますけど、恋って言っちゃうのが一番近くて適切なんですよね。斉藤壮馬さんの魅力に惚れてる。めちゃくちゃ。Twitterでは最近よく「LOVEだな~」って言いますがそれは「愛おしさが爆発する」とか「パフォーマンスや言動が最高」みたいなニュアンスで使ってる感じです。自分の安直な表現を的確な語彙にしようと今考えたので違うかもしれませんが。恋は、なんでしょうね。(哲学?)でも、自称友達のいない寂しい学生生活を送って自分で曲作ってバンドやって、途中引き籠ってアニメに救われれて声優を目指して、上京して大学生活送って就活を前に声優を生業にすることを決めてティッシュに醤油つけて吸って食いつないだ貧乏生活を経て今たくさんのアニメに出てたくさんの人に見つけてもらえてエッセイ連載して本になってアーティストデビューして自分で曲作ってCD出して自分が好きだと公言している人とたくさん繋がって曲作ってもらったり帯書いたりやりたいってい言ったことを本当にやっていく姿を見てると、うらやましいなって思うんですよね。

うらやましいんですよね。わたしの中の壮馬さんのイメージって100点満点をいろんな分野でとる人なんです。こういう言い方はもしかしたら失礼に値するかもしれないのですが世の中にはある一つの分野において120点とかはたまた200点をとる人たちがいっぱいいて、そのひと握りのひとたちだからあるステージ上に立って活躍できる、みたいな。壮馬さんはそうじゃないんですけど、でも人よりも広い分野で100点満点をとれるんです。ちょっと良い80点とかじゃなくて。たくさんの物語を読んできて心情を深く読み取れるからこそのキャラクターへの理解力、繊細な表現力や知ることへの好奇心のための知見の広さでなんにでも語れる上手さや自分がどうすれば魅力的に見えるのか喜んでもらえるのかわかっている俯瞰的なところや一人でも誰かといても己の役回りが正しいとこととか、好きな人に対して褒め褒めマシーンと化してしまうのですが、そういうの全部を持っているところがすごく好きです。俗的に在ることもできながら、そうじゃない世界にいる存在で。言葉に向き合う人で表現を知っている人だから言語化できてしまうために「本来他人が知っていいような感情じゃない気がする」と時々怖くなって、そのためにわたしはずっと斉藤壮馬さんのことを偶像扱いしてしまいます。それに、理想的だし。自分がで斉藤壮馬さんに出会う前から斉藤壮馬さんが理想像(出会ってから自覚的になったものの)だったために、こんな人本当に現実に在っていいのかと思います。なんかね、こういうことばっか考えて思っているから友達にラジオ聴いてもらったときに「意外とはしゃいでる人だった」とか言われるんですよね。わたしの見てる壮馬さんかなり崇拝されている?(笑)結構エンターテイナーなひとですよね。俗的っていうのはそういうことも含まれているんですけど。それこそ個人名義の曲を聴くのが一番わかりやすい気がします。ポップミュージックもアングラもある、それが斉藤壮馬さんだと。(まあ全部わたしの見ている形なので)

ここまで書いてきて客観的に気持ち悪いな~ってなってます。ステージ上に立ってる人間とそれを見ている人間には決定的な線がありますしやっぱり一人の人に入れ込んで一方的に思っている図って気持ち悪くないですか?勝手に憶測立ててはしゃいでわかった気になって。そういう自分に耐えられなくなって他人に耐えられなくなっていつもひとりで飲み込むようにしているので、同担拒否してます。ガチ恋同担拒否……!(恋については結論が出せないので流してしまいました)いいね~~芸能人追っかけるの向いてなさすぎ問題。斉藤壮馬さんはまさにわたしみたいな人におすすめでは。なぜかというと斉藤壮馬さんは線引きする人だから。「ここからここまでは教えてあげる、でもその先は秘密」みたいな部分があります。壮馬さんって奥底が深いから情報が多いように見えるんですけど絶対に教えないと決めているものがあるように思えるんですよね。ていうか人間普通他人に教えない部分だらけなのに芸能人踏み込みられすぎなんだよ。その線引きを感じられるのには安心します。追っかけていたら節々で感じられると思うのですがこの記事を書くにあたって自分が何を書きたいのかを過去のメモを見て考えてたら出てきたのが「真夜中のニャーゴ」という花江夏樹さんと一緒に出た生配信番組で「シャンプーなにつかってる?」という視聴者の質問に対して花江さんが「当てる!」と言ったところ「それ当たったら言わなきゃいけないの?」って返すエピソードがありました。すごくグッときたんですよ。教えない情報は大したことじゃないのかもしれないけど、わたしたちはそんな些細な日常さえ知る機会なんてないはずなんです。そのあとも「個人にコメントするんじゃないよ~!」と視聴者の名前を呼ばないようにする意識が垣間見れました。CDもエッセイもフォトブックも出したけど接近イベント、お渡し会をしない。こっちを見てくれないので安心してついていける。(接近がある人を否定するわけではないです。いいよね接近)フォトブックと言えば本にまつわる100の質問で「秘密です」と回答したものがあって是非とも秘密にしといて一生教えないでほしいです。何に秘密と答えたのかはフォトブック買ってください。でも、かと思えばエッセイのほうで自分の内側を綴る回があって、読んだ人はどの話なのかわかると思うんですけど、先述した通りの「知っていいのか」という部分があって怖かったですね。雑誌で読んだときは衝撃を受けて読み返せなかった。
本質とは逸れますが、フォトブックはカジュアルな衣装に街中散歩といったような俗っぽくてある意味斉藤壮馬さんっぽくない新鮮味のある姿が見れていいのと、エッセイで映ってる方ではただただなんでもない空間に佇んでいて結構「孤独」が強調されるような重たさがあるのがいいですね。雰囲気が全然違います。わたしはエッセイのほうがかなり好みです。ボイスニュータイプの撮る写真が好きです。本に載ってる写真と雑誌に載ってる写真とwebのKIKI連載に載ってる写真それぞれそこでしか見れないので全部見てください。「孤独」とか「ひとり」とかは結構キーワードかなーって思います。1stアルバム時のインタビューで

“君は一人でいいよ”とか“一人なんだ、自分は”みたいな歌詞のほうが、僕には沁みる

(Ani=Pass#02 P21より)

って仰っていてあぁそうだなと思いましたしわたし自身が「みんながいる」という言葉には特に救われてきていないので落ち着く言葉でした。ひしひしと感じてはいたけどいざ本人が言うのを見るとそれでいいんだ、と思えて好きです。シングル発売のときは雑誌インタビュー似たり寄ったりな感じがありましたけどアルバムのときは雑誌ごとにちょっとオリジナリティーがあった気がして面白かったです。声優グランプリ2019年1月号とかCUT2019年2月号とか(あれ、そもそも今回インタビュー少なかった?あとなんかありそうだけど思い出せないし見つからないしofficialTwitterが機能されてなさすぎてわからない)これ良かったよ~っていうインタビュー雑誌ありましたら教えてください。

色々カテゴリ分けをしながら書こうと思ったのですが連想ゲーム式になりました。絶対に書くと思ったことは書いたんじゃないかと思います。もっと細かい好きにピックアップして書こうかなとも思ったんですけどそういう流れの文章にできなかったのでまたいつかの機会で。一番最初にこの記事を書いたのは1月中旬で2回目の書き直しは2月上旬でした。その時は1stLIVEのチケットが全滅して、もしかして本気で行けないやつなのでは……?と思い始め、改めて斉藤壮馬さんに向き合いモチベが上がったので書いていました。わたしは過去にこの記事に書いたもの以外でも特別視しているイベントはあるけれど1stに行くのも行かないのも本当は変わらないんじゃないか、例えばこの先何度もライブをやるとして初めて2度目3度目……のなかで初めてだけを特別にするのはおかしいし、気にすることではないのかもしれないとかめちゃくちゃ考えました。定例化していない手探りな状態が他とは違うのはわかるし折角の好きな人が手掛けたステージを他人の目で見たものを自分が知る前に知りたくないとも思いました。が、どうせわたしは一生好きなのがわかっているし、一生好きかどうかわからない人が一生のきっかけになるならそれでいいのでは……?とか悶々していて、その答えは自分が行かなかった場合のライブの日とその後にならないと見つからないものだったのですが、有難いことにチケットをお譲りしていただけることになり、わからないままでいられそうです。行けることが決まったときは諦めモードに切り替える準備をしていたのですが、自分が想像していた以上に嬉しくて心が満ちました。でも思考を巡らせる中で「そうか、どうせ一生好きなのか」と気づくとちょっと楽になりましたね。なにがあっても受け入れられるし揺るがない感覚。そうやって重く気持ち悪く、ただただ好きだなーって思い続ける日々の延長でさっくり死ねたらなと思います。結局2月も中旬になってしまいましたが1stLIVEまでには書ききろうと思っていたので終えられてよかったです。

締めます。

 

 

 

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 恋とは……

*1:2015年8月にリリースしたアイドルのソーシャルゲーム

*2:2015年秋10月放送開始のミュージカルアニメ。Rejet原案、金春智子シリーズ構成、脚本。アニメ放送終了後ゲーム化や舞台化され、2017年11月には劇場版が上映された

*3:新人男性声優が2か月間一人でラジオを務める番組。斉藤壮馬さんは初代パーソナリティーに選ばれており、その後もたくさんの方が選ばれ現在も続いている

*4:斉藤壮馬さんの他には西山宏太朗さん、武内駿輔さん、茜谷日海夏さん、芹澤優さん、高橋李依さん、上田麗奈さん、春野ななみさんがパーソナリティーを務めていた。春野ななみさんは現在事務所を辞めフリーで活動中。ラジオ媒体は終わってしまったが、その後朗読アカデミーは他の81の声優も参加する朗読劇イベントを何回か行っている。

*5:ガチで恋をしている、恋愛感情を持っている。リアコと同義